診療方針

かかりやすくて、わかりやすい、
シンプルな専門医療を心がけています。

「心療内科」「精神科」のクリニックと聞いて、初めて受診される方には、
「どんなことするの?なにされるの?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、つらい症状を治療することは、内科や外科と同じです。
ただ、違いがあるとすれば、検査ではわからないことが多いため、
患者さんに、たくさん話していただくことが大切であるということです。
どうぞ、気楽に話してみてください。

診療内容

ご本人のお話をうかがう問診と精神療法を重視した診療を心がけており、
必要な場合は、ご本人の了承を得た上でご家族や職場の方との面接も積極的に行っています。
薬物療法は必要かどうかを慎重に考慮し、
必要な場合には可能な限り数少ない種類の薬剤をご相談しながら使用していきます。
効果や副作用などのご意見は遠慮なくして下さい。
お話しして頂くことで、より効果のある薬剤をみつけていく共同作業が可能になります。
医師との診察による治療の他、専門家によるカウンセリングなども行っています。

カウンセリングと心理検査

カウンセラーとの連携で、それぞれの方の個性や事情に
対応した専門性の高い医療を心がけています。

カウンセリング
カウンセラーによるカウンセリングを行い、医師の診察と連携させて治療に役立てています。
カウンセリングの手法は主として認知行動療法ですが、皆様の気持ちに寄りそうことを心掛けて行います。
医師の診察後、適切な治療法や治療方針などをカウンセラーと相談して決めていきます。
カウンセリングは予約制です。
なお、カウンセリングに保険は適応されません。料金は受付にお尋ね下さい。

心理検査
発達障害や認知症などの診断の助けとするためにWAIS、WCSTなどの神経心理学的諸検査を行っています。
その他、ロールシャッハテストなどの心理検査も診断に役立てるために行っています。
なお、心理検査には保険が適応となるものとならないものがあります。

発達障害の方へ

こんなことで悩んでいませんか

学生時代は成績も良かったし自信はある方だったのに、
社会人になったら、ミスが絶えない、期日通りに仕事が終わらない、失言でお客さんや上司を怒らせてしまう、
いつも叱られてばかりで、自信がなくなってしまった・・・。
こんな方は発達障害の可能性があります。
当院では、社会人になってはじめて問題が明らかになったような軽度の発達障害の方の診療を行っています。

発達障害とは
発達障害は脳の機能障害の一種ですが、その発症についてはまだ解明されていません。現在、発達障害は大きく3つに分けられています。
1)自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症(ASD):コミュニケーションの問題が特徴で、物事へのこだわり、知覚や視覚など感覚の過敏さが見られることもあります。空気が読めないと言われたり、上司からの指示を取り違えたり、雑談で緊張してしまったりします。
2)注意欠如・多動性障害(ADHD):不注意、多動、衝動性を特徴としています。忘れ物やミスが多かったり、仕事をやりっ放しで他の事をはじめたり、失言が多かったり、つい夜更かしをして朝起きられなくて遅刻が多い方もいます。
3)学習障害(LD):「読む」、「計算する」、「書く」ことが単独、もしくは複数で苦手であるという特徴があります。 これらの3つの障害は、単独で存在することもありますが、いくつかが重なり合って一人の人に存在することも多いのです。

社会人になってからの問題
実は、発達障害がある方がすべて社会に出てから問題が生じているわけではなりません。環境が加わってはじめて問題になるのです。その環境とは、苦手なことを要求されるような仕事内容であったり、漠然とした指示であったり、ミスを細かく指摘してくる上司であったりします。同じ職種でも上司が替わったとたんにミスが増えたり、遅刻が多くなったりする方もいます。
逆に、多少のミスは大目に見てくれて、気持ちよくカバーしてくれる職場ですと、ミスは少なくなり、人並み外れた集中力や、他の人と違う発想という形で、能力が発揮され良い結果に結びつくこともあります。多くの人と同じことが出来ない部分がある一方で、多くの人が出来ないようなことも出来ると本人も周囲も気付くことが大事だと思います。)

診断と治療
当院では、小さい頃からのお話を詳しく聞き(可能であればご家族からもお話も伺います)、さらに、ASDやADHD用の心理検査、WAIS検査、前頭葉機能を詳しく診るための心理検査などを行ってから、診断をつけています。特に検査では、苦手なことよりも得意なことを自分で自覚していただくことも大切と考えています。苦手なことは多くの場合、気がついていますが、得意なことは気がついていないことが多いように思います。
治療は、それぞれの症状にあった薬剤※※が必要になることもありますが、具体的な生活上の問題解決のために認知行動療法も効果があります。さらに、働かれている方には職場の環境調整なども重要です。職場の人に障害を理解してもらい、苦手なことの克服ばかりを目指すのではなく、得意なことを伸ばすという視点で対応してもらえると、苦手なことも不思議と減っていきます。
※ADHD用の心理検査は自費となります。※※当院ではメチルフェニデートは処方しておりません。

会社の方へ
「何度も言わせないで」、「なんで確認しないのかなあ」、「普通○○でしょ。なんでこうなるかなあ」、「同じミスばかりしてやる気あるの」こんな言葉が新人や部下に対して出るようになったら、発達障害を疑って下さい。同じような注意をしても直らず、益々ミスが増えます。ミスを指摘すれば次からはしないだろうという理論はこの方達には当てはまりません。萎縮して、緊張してミスが却って増えます。さらに、そのような緊張や不安、申し訳ないなぁという気持ちを表情にうまく反映できないことも多いため、注意しても平然としているとか不満そうにしていると思われ、「わかっているのか」、「聞いているのか」とさらに注意されてしまうこともあります。こういう場合には「ミスが続いたね、どうしたの。」と、問題を一緒に解決するというスタンスで話しをすると何故ミスが続くのかがわかり、ミスをなくす工夫にたどり着くことも出来ます。会話が少なくなり、落ち込まれているようでしたら、メンタルクリニックへの受診を勧めて下さい。

診療の流れ

診察では、困っていること、悩んでいることなどをとにかく話してください。
うまく話そうとしなくても大丈夫です。
患者さん自身のことを深く知る必要があるため、
これまでの生い立ちやご家族のことなどもうかがいます。
その後、診断の結果をご説明し、治療については相談しながら決めていきます。

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